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【ヘッドホン】 Sennheiser HD650を購入しました。 【レビュー】 

HD650 外箱


昨年秋口にゼンハイザー HD650を購入しました。
いつもなら記事にしているところでしたが、何かと忙しく放置していました。

すでにFidelio X1やbeyerdynamic T90、DT990 edition 2005など所有しています。
今頃になって購入しなくても良いのではないかと悩みましたが、学生時代に憧れた機種で
思い入れ強かったこと。そして値上がり傾向にあり今購入しなければ今後手にすることは
一生無いだろうと思い購入に至りました。

当然ながら中古を買う気はさらさら無く、新品を購入。
これがある意味失敗で、しばらくの間悩みの種となってしまいました。




□ HD650の外観/付属品


HD650 ケース
ボール紙の外装を外すとシルバー色のケースが出てきます。
過去形とはいえゼンハイザーの旧フラッグシップ機。演出が豪華で良いですね。


HD650 ケース中身。
ケースを開けるとカッティングされたスポンジの上にHD650が収納されています。
運搬用には大きく不便ですが、保管用と思えばちょうど良いです。


HD650と付属品
付属品は変換ケーブルと保証書と取扱説明書が入っていました。
ゼンハイザーは偽物が横行しているようなので保証書は無くさないよう保管しておきます。


HD650 本体
学生の頃、一人で東京に上京したときオーディオショップに展示してあったHD650に衝撃を
受けてからもう何年経つんでしょうか。発売して間もなかった気がするので10年以上前かな。

実際に手にしてみるとなんと飾り気も色気も無い、無骨な外観。
どうして当時メーカー名すら知らない状態でこれを視聴しようと思ったのか。
プラスチックを多用していますが、意外と頑丈。
細かい部分まで考えられて設計されていることが伝わってきます。


HD650 背面メッシュ
ハウジングのメッシュと特徴的なバッフル。
内部にシルバーのフィルターと黒い吸音材、ドライバーが見てとれます。
外からドライバーまで確認できる機種はHD650が初めてだったりします。
(X1やT90はハウジングが透けないので中身が見えません)


HD650 アームバンド
ガンメタリックのヘッドバンドはテカテカ光沢を放っていました。こういう仕様だったっけ?
最後に視聴した時から結構経つので記憶が曖昧になっています。
ロゴが大きく印刷されています。こういうのも悪くないですね。


HD650 正面
ヘッドバンドのクッションは頭頂部を中心に左右へ分かれています。
隙間が生まれることで長時間視聴したときに負担にならないよう配慮している物と思われます。
実際ゲームで3時間ほど使いましたが不快感が一切無く快適そのもの。
本体重量260gらしいですが、数値以上に軽く感じます。


HD650 生産国
生産国はアイルランド。ドイツ本国はHD800など最上位機を製造しているそうです。
beyerdynamicは下位機種までドイツ製。うーむ。


HD650 イヤーパッド
イヤーパッドはベロア素材。スポンジは少し硬めです。
厚みがありますので、耳全体をすっぽり包んでくれます。
交換も可能ですがペア5000円弱します。ブランド価格だなぁ……

購入直後は側圧の強さとパッドの硬さで疲れやすかったのですが、100時間ぐらいで
馴染んで気にならなくなってきました。




□ 購入してしばらく音が悪かった

HD650のレビューが遅れに遅れた理由の一つが「開封直後の音が悪く感じた」事でした。
新品でしかも正規代理店を通して買っていますが、それでもなお偽物ではないかと疑ったほどです。
あまりに落胆してしまって、記事にする気も起きず、その日のうちに売却しようとまで思いました。

ショップで聞いたHD650は絹のような滑らかさと賞賛される高域と、ふくよかな低域で大変素晴らしく
思えたのですが、手元にあるHD650は高域はキンキンして硬く、低域が全体に被ってしまい
ボーカルに曇りをもたらしています。

解像度も正直T90に完敗で、Fidelio X1やDT990Eにも劣るように感じました。

音場の広さはDT990EどころかT90よりも狭く感じました。
低音が強いヘッドホンという評判のHD650ですが、X1はもとよりT90よりも低域側のレンジが狭く思えました。
Fidelio X1の濃密な低音を聞いた後ではなおさら薄く感じます。
中~重低音の量は全体を通して見ると確かに多いのですが、盛り上がる箇所が無くX1比でフラットです。
ダイナミックレンジは高域側に広く、極低音は思っていたより控えめで抑揚が薄く感じます。

高域が優しく暖かみのある音色だと感じていましたが、やや耳障りな印象を受けました。
低音も引っ込んでおり無機質なのではないかと思うほどです。
あまりに別物のような鳴り方をするのでHP-A3ではうまく鳴らせないのでは無いかと悲しくなりました。
この程度であればまだDT990Eの方が自然に鳴っている気がします。

自分が聞いたHD650とはいったい何だったのだろうか。
ショップのHD650とイメージがかけ離れていてありえないなと。

落胆が大きすぎて検証する気も起きず、音楽鑑賞はX1とDT990Eを交互に使うことにしました。
HD650は装着感だけは良かったのでテレビに繋ぎっぱなし。
大変高価なゲーム/マルチメディア用ヘッドホンになってしまいました。

そして1ヶ月経過し……




□ ある時を境にHD650の音質が豹変した

ある日のこと、いつも通りHD650を使っていると音が変わっているような気がしました。
そこでHP-A3に接続し直し、普段聞いている曲を鳴らしてみるとすごくいい感じです。
以前感じたネガティブな要素が一切消え失せ、滑らかに鳴ってくれるのです。

そして時間経過とともに音が鮮明になってきました。
Fidelio X1もバーンインに時間のかかるヘッドホンで安定するのにそこそこかかりましたが、
HD650はさらに変化が大きく最初の音から想像もつかないほど綺麗に鳴るようになりました。

保管状態や輸送中に湿気を帯びて正常に動作していなかったか、硬めのイヤーパッドが
変形してちょうど良い塩梅になったのか、理由は定かでありませんが確かに良くなっています。
バーンインがとても有効なヘッドホンだと分かりましたので、外出中はピンクノイズなどを
再生するようにして合計300時間以上鳴らし込みを行いました。

結局安定して聞けるようになるまで2ヶ月近くかかりました。
イヤーパッドの変形の影響が大きそうです。ピンクノイズを鳴らしていたときより
実際に装着して聞いている方が変化が大きかった気がします。




□ バーンインの進んだHD650の音質は?

こうして聞いていると、本来の性能を発揮したHD650の音は味わいがありますね。
2ヶ月経過した現在、視聴機で感じていた音質にかなり近づいたように思います。
記事に起こすまで時間がかかったのはこういった経緯があったからです。
中古市場に度々並ぶのは少なからず自分みたいに購入直後の音にがっかりした人がいたのでは無いかと思います。
HD650を評価するなら最低でも数十時間は音出ししてからの方が良いですね。

生々しさやリアル感はDT990Eが上です。高域の鮮烈さや抜けの良さはT90に分があります。
低域の深みや濃さ、定位の良さはFidelio X1が優れていると感じます。
その中でHD650は中立の帯域バランスを保ちながら、微細な音に対する反応が素晴らしく
音が消えていく瞬間まで見事に再生しきってくれます。余韻の伸びが非常に上手い。
ノイズを削り落としつつ良い部分だけを際立たせてくれるようです。
入力された波形をきちんと再現しつつ、聴覚に基づいたイコライジングを行っている感じでしょうか。

確かに巷で噂されるとおり低域よりのヘッドホンですが、高域もクリアに鳴ってくれるのです。
丸い音とも言われますが、それはバーンイン不足か再生機器に問題があるように思います。
T90と比べても解像感は決して劣る物ではありません。むしろリバーブなど空間系エフェクトを
しっかり捕らえて鳴らしてくれるので、下手するとHD650の方が上質に聞こえるほど。

リアルさという点で言えばbeyer機に一歩譲る印象が強いですね。
念入りに調整されたオーディオルームで聞いているようです。
ただT90では高域が強すぎて聞きにくい場面であってもHD650は上手く鳴らすので好みの範疇でしょう。
HD650は低域寄りのT90と言ってもあながち間違いでは無いと思います。

高域にしても低域にしても押し出し感が少なく、どちらかというとフラットな印象。
低域が重心となっていますが圧迫されるような強さが無く、かといって薄いわけでも無い。
手持ちのヘッドホン中ではマイルドな性格で割と何でも力まずに聞かせてくれます。

評価が二転三転したヘッドホンですが、最終的に購入して正解でした。
少なくともT90を手放すのに十分な理由の一つとなりました。

店頭で延々と視聴したこともあって、どのような音色なのか分かっていたつもりでしたが
実際に手にして聞いているとマニア向けというか癖のある機種です。
視聴せず評判だけで買うべきでは無いヘッドホンです。皆さんも良くご検討を。
[ 2015/02/09 10:34 ] ヘッドホン・イヤホン | TB(0) | CM(2)

【ヘッドホン】 DT990 edition 2005とDT880 edition 2005とT90の違いを確かめる 【分解】 

昨年、DT990 edition 2005、DT880 edition 2005、beyerdynamic T90を購入しました。
外見は共通するパーツが多く似通っています。

しかし音については質感は似ているものの音色は結構異なっています。
DT990EとDT880Eはドライバーが共通という話をどこかで見たのですが、別物に聞こえます。
中身がどうなっているか気になったのでイヤーパッド遊びのついでに分解してみました。



■ 外観の違い

DT990 edition 2005 ハウジング
DT990 edition 2005のハウジングは金属製。換気扇のような見た目です。
スリットの中は黒いフィルターが見えています。
他に無い独創的なデザインだと思います。

DT880 edition 2005 ハウジング
DT880 edition 2005のハウジングは金属製。パンチング加工されています。
外からは中身が見えません。
銘板が金属プレートになっています。もしかして音に影響を与えていたりする?

T90 ハウジング
beyerdynamic T90のハウジングは樹脂製のきめ細やかなメッシュです。
写真だと地味ですが、実物は一番質感が良いですね。

外側DT880E、内側DT990E
どういう理由なのかDT880EのヘッドバンドはT90やDT990Eよりわずかに短いです。
写真では上がDT880E、下がDT990Eになってます。
感覚的に10mmほどですが、全開に伸ばしてもギリギリ。個体差?




■ 分解の仕方
※簡単なので写真はありません。

1.イヤーパッドを外す。
2.リング状のドライバーストッパーを外す。
3.前面フィルターとドライバーが取り外せます。




■ メッシュフィルターの違い

DT990E イヤーパッド
DT990Eの前面にあるスポンジフィルターです。
ちなみにイヤーパッドはDT990/DT880は同一型番。毛足の長いベロア生地。
T90は毛足が短いマイクロファイバーです。

DT990E 薄いフィルター
DT990Eのフィルターは透けて見えるほど薄く、密度も低め。
音抜けが良さそうです。

DT880E 前面フィルター
DT880Eの前面フィルター。2枚貼り合わせてあります。
黒い面が耳側で布っぽい質感。灰色の面がドライバー側でDT990と同様のスポンジでした。

T90 前面フィルター
T90の前面フィルターはDT880Eと同等のようです。




■ ドライバーを見比べる (音響レジスタ側)

DT990E 音響レジスタ
DT990Eのドライバーユニットです。
音響レジスターは白い和紙のような素材で障子みたい。
中央部が特に薄く、青いダイアフラムが透けて見えています。

DT880E 音響レジスタ
DT880Eはこんな感じ。
音響レジスターはDT990Eと同じですが、フェルト状の厚いフィルターが貼り付けてあります。

DT880E 黒フェルトフィルター
横から見ると5mmほど盛り上がっていることが分かります。
DT990Eより低音が弱く感じたのはこのフィルターで抑制していたからでしょうか。

T90 音響レジスタ
T90の音響レジスターはDT990Eと似ています。見比べても違いが分かりませんでした。




■ ドライバーを見比べる (マグネット側)

DT990E ドライバー マグネット
DT990Eのドライバー本体です。別名レガシードライバーとも。
前にMDR-Z700DJのドライバーを見たことがあるのですが、それと比べて大変精密かつ複雑。
とても作り込まれている印象。

ドライバーハウジングのポートからちょっとだけダイアフラムが覗けます。
なんかダイアフラム凸凹しているように見える。

DT990E 磁石
T90には敵いませんが、それなりに強い磁力。
くっつけた状態で降ってもそう簡単に倒れません。

DT880E ドライバー マグネット
DT880Eのドライバー本体です。
こちらもDT990Eと似ていますが、さらに薄いメッシュフィルターが張ってあります。
どんな風に音に影響を与えているのだろうか。

T90 ドライバー マグネット
T90のドライバーです。中央のメタルと青い樹脂がいい感じ。
マグネット側はフィルターらしいものは無く、音の抜けが良さそう。

1テスラに及ぶ磁束密度が特徴でテスラドライバーとも呼ばれています。
音楽のボトムを支える重低音から透き通るような高音域まで優れた再生能力を提供とのこと。
初回生産分以降は一部を樹脂製に置き換えた新型ドライバーになったそうです。

T90 テスラドライバー
別角度からもう一枚。
樹脂パーツの穴もレガシードライバより多いです。
テスラドライバーの名の通り超強力で、クリップ程度ならハウジングの上からでも張り付いてしまいます。
カセットテープ近づけたら影響受けそうなほど。エアチェックしていた世代は要注意です(え、古い?)

T90 ダイアフラム
中央のベンチポートからはダイアフラムが確認できます。
ゴルフボールの表面みたいに凸凹している。
これがbeyerdynamicらしい高域表現に繋がっているのかも。
もっと中を見たいけど接着されていてこれ以上無理でした。




■ 吸音材にも違いが

DT990E 吸音材
DT990Eの吸音材です。ドーナッツ状で中央開口部から背圧を逃がしています。
DT880Eと見比べましたが同じ形状、材質で違いはなさそう。

T90 吸音材無し
T90のハウジングには吸音材がありません。中央とその周りに穴が開いているだけです。
DTシリーズとT90は高域の量に大きく差があると感じましたが、吸音材の有無で差をつけているのかな。
ということはDT880Eの吸音材剥がしたらT80……になったりして。

穴から見えているパンチングメタルもDT880Eと似ている気がする。
まさかこれも一緒?




■ まとめ

DT990EとDT880Eを分解して見てみると、確かにドライバー自体は共通でした。音質の傾向は、音響フィルターと吸音材、ハウジングで調整していることが分かりました。DT770は所有していませんが調べてみるとイヤーパッドが密閉型専用で、こちらもドライバーは共通らしいです。T90についてもドライバーこそは違いますが、DT880Eをベースにして音質調整したのだろうと想像がつきます。

DT880E → ベースとなったモデル。フラットなサウンド。
DT990E → DT880Eからフィルター2枚を省いて低域の制限を取り払った。
T90 → DT880Eからフィルターと吸音材を抜いてテスラドライバーに入れ替え。高域をさらに伸ばした。

ヘッドバンドやハウジングのデザインなど、完成された部分は共通化することでコストを抑えながら重要な音響部品に注力しているようです。ドイツのメーカーらしく合理的です。全てのパーツが簡単に取り外せるので、これなら断線しても修理は容易。アームも金属製で壊れる要素がほぼ無いので長く愛用できそうだと思いました。

単純な構造だからこそ、フィルターや吸音材で特性がガラッと変わってしまうんでしょうね。
こうして分解してみると、ヘッドホンは精密機器だと改めて実感します。





■ おまけ。音質の違いは?

□ DT990E
・下の2機種より妙に生々しく実在感が半端ない。
・弦楽器を爪弾く音がはっきりして実にリアル。
・シンバルやスネアが他の音より主張しているように聞こえる。
・DT880Eから高域と低域の制限を取り払ったかのような音。
・T90と比べても解像感は少し負けるが、高域の出方に関しては良い勝負。
・低域はやや柔らかく分厚い鳴り方。そして異様なくらい広がりを見せる。
・重低音はずっしり重く、かといって高域は明瞭でホールのような音場感。
・音源に対して忠実と言えないが、豪快な鳴りっぷりは聞いていて楽しい。
・生楽器を聞くと空気感の再現が素晴らしくヘッドホンで聴いている気がしない。
・例えるなら木製ラージスピーカーを非常に広い場所で鳴らしている感じ。
・ウッドベースは木材のしなやかさ、弦の震えまで手に取るように伝わってくる。
・ボーカルは3機種の中で一番遠く聞こえる。オーケストラやインスト向け。JAZZもいい。
・高域は弱いシャリシャリ。か細いが量があるので人によっては刺激的に聞こえる。
・低音のキレは悪い。ボンボンなるわけじゃないが、切れ目が少なくハイテンポな曲だと繋がっているようにねっとり聞こえる。ただ、「そういうものだ」と思えばロックだろうが何だろうが楽しめる懐の広さがある。
・ライブ録音やJAZZの名盤など、生っぽさを感じたい時に自然と手が伸びて使っている。
・性能よりも音色や雰囲気の出し方が魅力的。
・Fidelio X1と同じくらいお気に入りです。


□ DT880E
・初めて買ったbeyerdynamicのヘッドホン。衝撃的な出会いだった。
・まとまりが良く上品。HD650などに似た特性の良い音だと思う。
・周波数帯域のバランスは一番良好だと感じた。
・高域が出ているというより低域が適切に抑えられた感じ。
・DT990Eと同じくシンバルやスネアが目立つ。少し金属的かもしれない。
・ほんのわずかにこもり感がある。聞いている内に気にならなくなる程度。
・ボーカルは近くて聞きやすい。これぐらいが適当だと思った。
・高域はDT990Eよりスッキリしているが、わずかにキンキンな硬さもある。
・低域はDT990EやT90より少ないが、出るべき時はきちんと鳴る。
・芯がある低音といった方がいいのかな。アンプのパワーが足りないのかもしれない。
・3機種の中でボリュームが低く聞こえる。どうやら鳴らしにくいらしい。
・潜在能力は間違いなく高いのだが、地味な音色で損している。
・フラットな特性が好みであればグッとくるものがあるはず。
・自分はDT990Eの方が好きだった。


□ T90
・高解像度でありながらキンキンしない。緻密に配置された音。まさに絶妙。
・全体的に高域寄り。引き締まった低音も含めてスカッとした爽快感がある。
・音の輪郭がはっきりしており、淀みのない透き通った音が特徴的。
・低域はDTシリーズ並に深いところまで鳴っている。タイトよりは柔らかく感じた。
・中低域が膨らまず一切ボワボワしない。
・DT880Eと似て低域の制動が効いている。T90の方が多めでよりオーディオ的。
・DT990Eと比べると低音が不自然に強調せず、張りがある。
・サ行の刺さりは一番優しいと思った。ざらつく付帯音が少ないからだろうか。
・高域の量は3機種の中で最多。最近ちょっと多すぎる気がしてきた。
・DTシリーズが雰囲気重視、T90はクッキリ鳴る特性重視かな。
・音場の広がり方はDT880Eに近いが、T90の方がより広く感じる。
・DT990Eは低域を重心にして音場が広い。T90は高域中心に広がっていく。
・同じ250Ωでありながら高能率。HP-A3で音量だけなら十分取れた。
・シンバルなどが目立つのは他と一緒。ただ恐ろしく鋭く細い。
・音の分離が優れている。とにかく正確に音を鳴らすヘッドホンだと思った。
・解像度の高さ故にビットレートの違いも分かる。嬉しいけど困った。
・どのジャンルも鮮明に鳴らす。しっとり鳴って欲しい曲は苦手かも。
・ミックスが「下手くそ」な曲は聴くこと自体が苦痛。容赦ない性質だと思う。
・解像感に惹かれて買ったが、DT990EやFidelio X1の音が好きだと気づいたので持て余し気味。
[ 2015/01/11 11:50 ] ヘッドホン・イヤホン | TB(0) | CM(0)

【ヘッドホン】 Fidelio X2が海外で発売されました。 

Fidelio X2を購入したのでレビューしました。
→ 【ヘッドホン】 Fidelio X2を購入しました。 【レビュー】


米Amazon.comでFidelio X2が2ヶ月ほど前に販売開始されていました。
http://www.amazon.com/gp/product/B00O2Y2MZG

まだフィリップスの海外公式サイトにX2の商品ページは掲載されていないようです。
国内外の公式サイトが開設されていました。

X2製品情報|フィリップス Fidelio ヘッドフォン
http://www.japan.philips.co.jp/fidelio/products/x2/

De Fidelio Hoofdtelefoon X2/00 kopen (Netherlands)
http://www.philips.nl/c-p/X2_00/fidelio-fidelio-hoofdtelefoon


2014年12月1日の時点で299.99ドル(レート換算で35,590円)です。
米国外へ発送の場合は送料等が別途かかるので、実際は4万円ちょっと。

Items: $299.99
Shipping & handling: $17.54
Total before tax: $317.53
Estimated tax to be collected: $0.00
Import Fees Deposit $25.40
Order total: $342.93



レビューを読んでみると、X1のわずかに詰めが甘かった部分を全て潰してきましたね。

1.ヘッドバンドが大型になってより快適になった。
2.配色が銀リング×ブラウン革バンドから黒リング×黒革バンドに変更。
3.イヤーパッドが取り外し可能。
4.純正ケーブルがより低抵抗な物に変更。
5.純正ケーブルの端子がステレオ標準プラグからステレオミニプラグに変更
6.音質自体もわずかな改良が加えられている。


ようやくイヤーパッドが交換できるようになりました。これで誰にでもお勧めできます。
今まではパッドが痛んだ場合は修理しか手段が無かっただけに嬉しい改良ですねぇ。
すごくうらやましいです。今から買うならもうX2しかありません(笑)

ヘッドバンドが大型化したことで「大きすぎて頭を振ると落ちそう!」と書いている人もいますね。向こうの方は小顔なのかもしれません。X1でギリギリだった頭部への負荷が軽減しているとするなら良さそうな気がします。他のレビューでは「ヘッドバンドは信じられないほど快適」ともあるのでおおむね好意的に見られているようです。

ボディの配色が変更となりましたが、黒×黒もカッコイイですね。より現代風になりました。
個人的にはシルバーも残してくれたら良かったんだけどなぁ。

音質についてはいくつか目を通した限りでは、べた褒めが多い。まぁ、今買う人は興味があった人でしょうからその辺差し引いてみるとしてもかなり好評です。

「HD558, HD598, HD600, HD700, Q701, DT770 80/250, DT990 250, SRH1440、Fidelio X1と比べ、ミッドレンジの明瞭さにおいてHD600を除き、はるかに優れている」らしいです。どれもボーカル遠目のヘッドホンじゃ無いかと思いましたが、X1よりも明瞭になっているって部分は気になりますね。

高域はDT990よりナチュラルに聞こえるみたいですね。この辺は私も同意見です。
ケーブルの皮膜でガサガサ鳴る点は相変わらずのようです。交換できるので支障はないですね。
でも純正の長いケーブルでミニプラグにしたのはどうなんでしょうね。ポータブルに繋ぐにしては長いし、一般的にアンプは標準プラグだから前のままでも良かったんじゃないだろうか。いろんな要望あったんだろうなきっと。


Like a Boss: The Philips Fidelio X2
Like a Boss: The Philips Fidelio X2 Page 2

こちらではX1とX2の音響測定を行っています。まだ読んでいる途中ですがドライバーに改良が加えられたのは間違いなさそうです。翻訳あやしいですが、たぶんこんな事書いてますね。

「X1とX2の主な音響の変化は、ドライバーの前にある減衰部品を再構成した上、ダイアフラム自体を新しい複合設計にしたことです。新しいダイアフラム素材は生の高周波レスポンスが非常に滑らかで、中高域のレスポンス調整を可能にしてくれました。」

あれこれ手を加えているらしいですが私の語彙力じゃ書ききれませんので得意な方は読んでみて下さい。測定結果も掲載されているのですが、ダミーヘッドにも限界があるような事も書いていて、測定結果をどう解釈するのか難しいみたいですね。

X1は暖かく厚みのある低域が特徴ですが、X2はより自然な感じに近づけたように読めます。120Hz未満が少しだけ減っていますね。それと6~8kHzにX1に無かった凹みがあります。その分さらに高域側はX1よりほんの少し多めなのかな。X1のエッジの効いた部分を中和しているとも書いてますね。特定の高域レスポンスがX1より深みと幅を与えて、ステレオ感があるとかないとか。この方はHD600をとても気に入っているようなのですが、高域の応答はHD600と比べてわずかに荒いが全体的にバランスは良いそうですね。

今のところ見送りしていますが、セールで安くなっていたらポチりたくなるなぁ。
それにHD600もあちこちで評判良くて、国内販売してないけど気になってしまいました。



□ 2015/02/03 追記

1.公式サイトのリンクを追加訂正しました。
2.イタリアのAmazon.itで230ユーロで販売しているようです。(Noriさん情報ありがとうございます。)

Amazon.itの表示価格にはVAT(付加価値税)が含まれるので、決済時に22%差し引いて計算されます。
これに輸送費とImport Fees Deposit(輸入税等前払金)が加わるので総額は約277ユーロ。
日本円にして約3万円。Amazon.comよりも1万円近く安いですね。

ほとんど使っていないT 90売ってしまおうかな……
[ 2014/12/01 17:50 ] ヘッドホン・イヤホン | TB(0) | CM(2)

【ヘッドホン】 MDR-Z700DJの割れたアームを修理する 【後編】 

前編の続きです。


■ MM185から部品をZ700DJへ移植する

MDR-Z700DJ + MM185アーム

最終的にこんな感じになりました。


割れた固定パーツだけ交換の予定でしたが欲が出てアーム全部入れ替えてしまいました。
まっくろアーム+銀色ハウジングは合わないと思いましたが、そこまで見栄えは悪くありません。
ヘッドバンドはZ700DJの方が完成されているのでそのまま残しました。

Fidelio X1やT90を常用していても、Z700DJの音はたまに恋しくなります。
これで心配事も無くなったので、また大切に使っていきたいですね。



以下作業メモです。

[ 2014/11/08 09:06 ] ヘッドホン・イヤホン | TB(0) | CM(0)

【ヘッドホン】 MDR-Z700DJの割れたアームを修理する 【前編】 

■ きっかけ

10年以上愛用しているMDR-Z700DJのアームがとうとうひび割れてきました。

アーム保持部品
ヘッドバンドにアームを固定しているパーツが割れました。
使用するたびに広がってきてそろそろ限界。


アーム根元がひび割れ
アームの根元も応力がかかりやすいのかいつの間にか割れています。
最初期のモデルなので「MADE IN JAPAN」表記。
頑丈なヘッドホンでしたがそろそろ樹脂部品の劣化が厳しい頃合いでしょうか。

修理できないかなと部品探しをしていたら、面白い商品を見つけてしまってつい衝動買い。
ちょっと写真が多くなったので前後で分けます。


■ 外観

上海問屋 密閉型ヘッドホン DN-11452
上海問屋の密閉型ヘッドホン DN-11452です。
見た目だけで買いました。だってこれどうみてもアレとそっくりです。
供給元は中国メーカーの「Guangdong Somic Industrial Co., Ltd.
この会社のプロダクト、どこかで見たことあるような物がちらほらと。


DN-11452 裏面
モデル名は「MM185
http://www.somic-elec.com/news/02/2014-05-08/107.html
・周波数特性は15~20kHz
・インピーダンス 32Ω
・能率 86dB±3dB ←3dB違うと音量2倍変わりませんかこれ。
・重量 326g
・超精密なダイヤフラムを採用した50mmHDスピーカー。
・シニアエンジニアがチューニングし原音に忠実……らしい。

DN-11452 中身
箱の中身は取説兼保証書と変換プラグ、そしてシリカゲル。
特に変換プラグはBeyerdynamic T90の付属品と全く同じで見分けがつかない。


DN-11452 きしめんコード
プラグ先端に保護カバーまでついてるよ。
赤色の平型コードは癖がつきやすいですね。


DN-11452 MM185
アーム裏側にモデル名が書いてありました。


MM185のヘッドバンド
ヘッドバンドの縫製は……ずれてますね。まぁ、値段考えたらそんなものでしょうか。


MDR-Z700DJのヘッドバンド
ちなみにZ700DJは布です。時間が経ってもボロボロにならないのです。


SOMiCロゴ
ハウジングのSOMiCロゴです。ここだけ金属製。こだわりを感じます(笑)


アームの固定も甘い。
スライダーは一応目盛りは降ってあるのですがきちんと固定されません。
内部の爪らしきものは触れているのですが精度が甘くはまってくれないようです。


イヤーパッドはまずまず。
イヤーパッドは前後が非対称。ちょっと薄めですがまずまずといったところ。しっとり系です。


イヤーパッド裏面
パッドの裏面はこんな感じ。縁が緩いのではめにくいです。


イヤーパッド外した状態



DJモデルのように折りたためる
どこぞのDJヘッドホンと同様に前後へ可動できます。


収納状態
当然、持ち運びに便利なよう内側へ折りたたむこともできるんです。
スライダーを目一杯伸ばさないとキツイですけど。



DN-11452とMDR-Z700DJ
MDR-Z700DJと並べてみました。意匠権とか大丈夫なのかな……?

表皮の材質などは違いますが基本構造、特にアームの構造がとてもそっくり。
後編でも書きますが、外観だけでなく内部もほぼ同じです。


■ 音質

見た目がそっくり、ドライバーもZ700DJと同じ50mmサイズだったので音も期待していました。
残念ながら似ても似つかない音色で失敗でした。やっぱり別物です。通販は試聴できないのでダメですね。

低域はZ700より沈む感じがありますが少し弱い感じがします。
高域も良く出ていると思いますが、騒がしく感じる割に伸びが悪いように思います。
インピーダンス32Ωですが、この個体は何故か音量が取りづらいです。DT990Eよりマシですが。
全体的に帯域狭めでフラットな感じに聞こえました。

Z700DJは超分厚い低域で楽しく聴かせてくれます。クラブ系と大変相性がいいのです。
DN-11452はアコースティック系で静かな曲が良さそうですね。
低音多めのスタジオモニターに近い音色かもしれません。


■ 部品に互換性がありそう?

Z700DJとMM185は大変よく似ています。まるでコピーしたかのよう。
もしかして、と思ったので移植を試みました。

後編へ続きます。
[ 2014/11/08 00:04 ] ヘッドホン・イヤホン | TB(0) | CM(0)







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